現状維持バイアスが転職の邪魔をすることがあります。
現状維持バイアスが転職を邪魔する
転職を実行するには、勇気やエネルギーを必要とします。
現状維持バイアスが働いてしまうかもしれません。
そのせいで、転職することをあきらめたり、先延ばししてしまうこともあります。
現状維持バイアスとは
現状維持バイアスとは、変化せず現状を維持しようと望む思い込みのことです。
現状維持バイアスは転職に限らず、人生や仕事のいろいろな場面でみられます。
たとえば、ガラケーからスマートフォンに移行しない理由をあれこれ並べるような新技術に対する現状維持バイアスがあります。
新しく発表されたプランBのほうがお得なのに、変更手続きを面倒がって損なことがわかっているプランAを継続し続ける現状維持バイアスがあります。
恋愛や結婚に何の意味があるの?と自ら行動しない孤独な現状を正当化してみるのも現状維持バイアスです。
こういった現状維持バイアスは、行動経済学や心理学で研究されています。
企業の経済活動に現状維持バイアスは使われています。
マーケティングや営業の主に契約の継続や引き留めにビジネス利用されています。
現状維持バイアスを外して転職する
転職における現状維持バイアスの例は、転職活動が面倒くさい、よい条件の企業がないと自分を納得させて、変化しないほうの現状維持を選んでしまうことです。
残業に不満がある。
給与に不満がある。
有給休暇を希望しても取得できない。
職場の人間関係で悩んでいる。
そんな不満をかかえているに現状の会社に居座ってしまうのが現状維持バイアスです。
現状維持バイアスの外し方
転職活動における現状維持バイアスを克服して現状を抜け出すのは、今までと同じ考え方をしていたのでは困難です。
現状維持バイアスがかかっていることを自覚する
現状維持バイアスを外す第一歩は、現状維持バイアスがかかっていることを自覚することから始めます。
だれに相談しても転職したほうがいいとアドバイスされる状況なのに居続けてしまうのは現状維持バイアスがかかっているということです。
家族や友人、転職アドバイザーに相談してみましょう。
相談せずに一人で抱え込んでしまうことはストレスの原因になりますし、心身を壊してしまうことにも繋がります。
相談することは弱さではありません。
職場の問題を解決できるか
現状に問題があって解決しなければいけないという問題解決の意識を持つことから始めます。
現在勤務している企業、職場環境、仕事内容の問題点を洗い出します。
今の企業の中で解決できる問題と、中では解決できない問題を切り分けます。
自らの行動で解決できる問題、解決できない問題を切り分けます。
自ら解決できない問題は社内の部署や専門家に仰ぎます。
自らの行動で解決できる問題なら、自ら行動しなければ問題はなにも解決しません。
変えてくれるのを待つ、変わってくれるのを待つような他力本懐な考え方を壊します。
企業の中で解決できる問題を行動して対策した結果、勤務環境や仕事環境が改善され転職する必要がなくなったのであれば幸いなことです。
行動してもなお問題の多くを解決できなかったのであれば、現状維持せず転職しましょう!
それが正常な判断です。
現状維持バイアスと転職のまとめ
現状維持バイアスがかかっていることを自覚する。
問題解決の意識を持ち、問題解決のために行動する。
それでも社内で解決できなかったときは転職する。